再生治療
再生治療

歯周病が進行すると、歯を支えている骨が溶けてしまいます。
これまでの歯科治療では、失われた骨は「元に戻らないもの」と考えられ、進行を止めることが治療の目的でした。
しかし現在では、条件が整えば失われた組織の回復を目指す治療 ― 再生治療 ― が可能になっています。
当院では単に処置を行うのではなく、患者様自身の回復する力を引き出すことを目的として再生治療を行っています。
再生治療とは、歯周病によって失われた歯ぐきや骨の回復を促す治療です。
歯を支える組織が回復することで、歯の寿命を延ばせる可能性があります。
一般的な歯周病治療は「炎症を止める治療」ですが、再生治療は「回復を促す治療」です。
ただし、薬剤や材料が歯を治すのではなく、体が本来持つ治癒力を働かせるための環境を整えることが重要になります。
当院では再生治療を特別な処置としてではなく、自然な回復を助ける手段として捉えています。
治療の中心はあくまで患者様自身の回復力です。
そのため
ことを重視します。
過剰な処置を行うのではなく、治る力が働く状態をつくることが結果につながると考えています。
歯周病で骨が失われると、炎症と細菌によって回復環境が保てない状態になります。
そのままでは体の治癒反応が働けないため、回復せず進行が続いてしまいます。
再生治療では
を行い、回復できる条件を整えます。
私たちの体には、傷を修復する仕組みが備わっています。
皮膚の切り傷が自然にふさがるように、骨や歯ぐきにも本来は回復しようとする働きがあります。
しかし歯周病の場合、この働きがうまく機能しません。
それは「治らない」のではなく、治る条件が整っていない状態になっているためです。
炎症・細菌・過度な力が存在する環境では、体は防御を優先し、修復の反応を十分に起こせなくなります。
再生治療は特別な力で治すのではなく、回復反応が働ける状態を整える医療です。
歯を失った場合、補う方法はいくつかあります。
一方で、自分の歯に勝る感覚は再現できません。
再生治療はすべての歯を残せるものではありませんが、残せる可能性がある歯を見極めることに意味があります。
当院では処置を行うかどうかも含め、将来の維持を前提に判断します。
治療の効果を十分に発揮するため、歯の状態を詳しく確認したうえで適応を判断します。
診査により回復の可能性を確認します。
1
基本治療
炎症と細菌をコントロールし、歯周組織が回復しやすい環境を整えます。
再生療法の効果を高めるためにも、大切な治療ステップです。
2
再生処置
回復が起こる環境を整えます。
必要に応じて再生材料を使用します。
3
安定期間
組織の回復を待ちます。
この期間の管理が結果に影響します。
4
維持管理
再発を防ぐための管理を行います。
再生治療では、処置に加えて治療前後の口腔環境も重要な要素となります。
これらを総合的に整えることで、治療効果の維持と安定につながります。
歯周組織の回復には、さまざまな要因が関係しています。
多くの場合、複数の要因を総合的に確認しながら治療を進めていきます。
細菌が多い状態では、体は修復より防御を優先します。
そのため組織は再生より破壊が続きます。
噛み方の偏りや食いしばりは、治癒途中の組織に負担をかけます。
これは骨折後に安静が必要なのと同じ状態です。
回復には安定した空間が必要ですが、歯の周囲では保たれにくくなります。
この環境を整えることが再生治療の重要な役割です。
再生治療では、患者様お一人おひとりの状態に合わせた回復が期待できます。
治療後も良好な状態を維持するため、継続的な管理とメインテナンスを大切にしています。
再生治療は、お口の状態に応じて選択できる治療法の一つです。
当院では、それぞれの状態に合わせて適した治療方法をご提案しています。
大切にしているのは、長期的に安定した状態を維持できることです。
その視点をもとに、一人ひとりに適した治療方針を判断しています。
再生治療の目的は高度な処置を行うことではなく、患者様の回復力が働く環境を整えることです。
治療を加えるほど良くなるのではなく、治る条件が整うことで結果がついてくると考えています。
歯を残す選択肢の一つとして、状態に応じてご提案します。